ボタニガードES
ボタニガード水和剤
   微生物殺虫殺菌剤
ボタニガードES
  (ボーベリア バシアーナ乳剤)
有効成分: ボーベリア バシアーナ GHA株 分生子 1.6×10 10 個/ml
性状:
淡褐色懸濁可乳化油状液体
有効期限: 1年
包装: 500mlX10本 ポリエチレン瓶
危険物: 第4類 第3石油類 危険等級III
  安全データシート(SDS)はこちら
  「有機JAS」適合証明書はこちら

分生子
 
ボタニガードES
分生子
 
ボタニガードES


[特 長]
マルハナバチ、ミツバチ、天敵などへの影響が少なく、環境に優しい微生物製剤です。
対象害虫に対し、従来の化学農薬と同等の高い防除効果を発揮します。
鉱物油を含んだ乳剤であり、湿度条件に影響されにくい為、施設だけではなく露地でも使用することができます。
コナジラミ類・アザミウマ類・アブラムシ類・コナガなどの広範な害虫に寄生する昆虫病原性糸状菌(ボーベリア バシアーナ)を利用した防除のため、薬剤抵抗性の発達した害虫に対しても優れた効果を発揮します。
ボタニガード散布後、高湿度好条件下では感染した死亡虫の体表面に白いかびが生えますが、感染した害虫にカビが生えない状態でも死亡します。
ハダニ類の卵を含む全生育ステージで感染します。
植物表面および体内に定着して病害抵抗性を誘導し、うどんこ病を抑制します。
JAS法に適合し、農薬散布回数にカウントされませんので、有機栽培・特別栽培農産物でも使用可能です。


[キャップの開け方]
ご使用の際は、右図のようキャップを下に押し付けながら回してください。
新キャップの開け方


[適用害虫と使用方法]
2024年4月10日の適用拡大内容
作物名「野菜類」の適用病害虫名「コナガ」の希釈倍数を「500倍」から「1000倍」に変更しました。
作物名
適用病害虫名
希釈
倍数
使用液量
使用
時期
本剤の
使用回数
使用
方法
ボーベリア バシアーナを含む農薬の総使用回数
野菜類 うどんこ病 1000倍 100〜300L/10a 発病前

発病初期
- 散布 -
アザミウマ類
アブラムシ類
ハダニ類
コナジラミ類

コナガ
発生
初期
キャベツ アオムシ 500倍
レタス オオタバコガ
しそ チャノホコリダニ
マデイラコナカイガラムシ
シソサビダニ
1000倍
トマト
ミニトマト
コナジラミ類 1000〜
2000倍
クワシロ
カイガラムシ
500倍 1000L/10a
レイシ ハンエンカタカイガラムシ類
ヒラタカタカイガラムシ類
1000倍 200〜700L/10a
マンゴー チャノキイロアザミウマ

[上手な使い方]
・ボタニガードESの上手な使い方はこちら
・いちごのアザミウマ防除ちらしは こちら


使用上の注意事項
使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
本剤は入手後冷暗所に保存し、開封後は早めに使いきること。
本剤は貯蔵中に分離することがあるので、使用に際しては容器をよく振ること。
本剤の有効成分は生菌であるので、散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけ速やかに散布すること。
他の薬剤との混用は効果が十分に発揮されない場合があるので注意すること。
高濃度で使用すると、トマト、なす及びキャベツの葉に褐色斑点を生じる薬害が発生することがあるので、希釈倍数を厳守すること。
本剤の5回以上の連続散布は、薬害が発生することがあるのでさけること。
本剤の効果を十分に発揮させるためには、害虫の発生初期に散布を開始し、散布液は特に葉裏にかかるようにし、7日程度の間隔で、合計3〜4回散布すること。また、ある程度の湿度を必要とすることから、夕方等湿度を確保できる条件下で散布すること。
病害に対しては予防効果が主体なので、発病前~発病初期に7日程度の間隔で散布すること。
本剤に対して高い殺菌活性を持つ薬剤があるので、本剤の使用期間中に他剤を処理する場合には十分に注意すること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
(1) ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
(2) 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけること。
(3) 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期及び使用方法を誤らないように注意し、適用作物群に属する作物又はその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。


[薬害の注意]
野菜類(特にトマト、なす、ピーマン、いちご、さやいんげん、キャベツなど)に使用する場合は、品種、環境条件により萼(がく)や葉に褐変を生じることがあるので、事前に薬害の有無を十分確認した上で、1000倍に希釈して使用してください。
トマトに使用する場合は、散布液が溜まるような状態で使用すると果実に薬害が発生することがあるので1000~2000倍に希釈して使用してください。
マンゴーに使用する場合は、幼果期から収穫終了までの期間の利用はさけてください。


[安全使用上の注意事項]
誤飲などのないように注意すること。
誤って飲み込んだ場合は吐き出させないで、直ちに医師の手当を受けさせること。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
原液は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。
眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。
付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけること。
夏期高温時の使用をさけること。
危険物第4類第3石油類に属するので火気には十分注意すること。
漏出時は、保護具を着用し、布・砂等に吸収させ回収すること。
移送取扱いは、ていねいに行うこと。
   
  保管…火気や直射日光をさけ、食品と区別して、冷暗所に密閉して保管すること。

 
農林水産省登録 第20956号