キャベツのコナガ
 
【コナガとは】
「コナガ」は、漢字で「小菜蛾」と書きます。菜にいる小さな蛾という意味です。
卵から孵化した幼虫は小さく、先ず葉の中に潜入します(1齢幼虫)。大きくなると葉裏に寄生して食害します(2齢幼虫以降)。
コナガ の幼虫
コナガ の幼虫
食害された葉は不規則に穴が開き、葉脈のみ残して加害します。
幼虫はアオムシに似ていますが、比較すると大きさが小さく、老齢幼虫でも体長は1cmほどです。(蛹になる前のアオムシは体長が3~4cmになります)
またアオムシとは違い、幼虫に触ると俊敏にぴょんと跳ねて後ずさりします。たまに白い糸を吐きます。
若齢のうちは綺麗な緑色をしていますが、成長するにつれて緑褐色になります。
幼虫は体の両端がとがり気味の小さな青虫で、葉裏の葉脈に沿って1頭ずつ生息します。
雨(散水)に弱く、容易に葉から落ちます。水溜りで溺死します。
幼苗期に多発し、芯葉に潜り込むと、葉の生長を止めてしまうことや葉が巻かない被害がでます。
成虫(蛾)は、背面にひし形(ダイヤ型)の模様があり、英語で「Diamondback moth」と呼ばれています。
コナガ の成虫
コナガ の成虫
 
 
【発生状況】
発生適温は20~25度です。
コナガが主に発生する時期は5~7月と9~10月です。気温が上がる真夏は減少します。特に春の発生が多いです。
  成虫(蛾)の産卵数は100~200個くらいで、葉裏の葉脈に沿って1卵ずつ点々と産卵します。
コナガの卵
卵の大きさや形は、約0.5㎜の淡黄色、楕円形の卵を産み付けます。孵化(ふか)間近には黒色になります。
コナガの成長は早く、暖地では年間で10回以上の世代交代を繰り返します。
コナガの卵
暖地では、幼虫、蛹、成虫が混在して冬の期間も成長を続けます。
 
 
【防除のポイント】
キャベツを栽培している圃場周辺の雑草は、刈り取っておきます。
多発させてしまうと一度の防除では抑制が困難になるので、圃場をこまめにモニタリングして初発生を防除することが重要です。
葉裏の葉脈に淡黄色の卵を産みつけるので、発見したら取り除きます。
オルトラン粒剤・水和剤(アセフェート)は、高い浸透移行性により「コナガ」や「アオムシ」といったチョウ目から「アザミウマ類」まで幅広く害虫を防除します。また、効果の持続期間が長く、省力的な害虫防除が可能です。
微生物殺虫剤の「ジャックポット顆粒水和剤」と「オルトラン水和剤」などの化学殺虫剤を併用することで、化学殺虫剤では仕留めきれなかった弱った害虫や抵抗性が付いた害虫をしっかり防除することができます。( 詳しくはお問合わせください
また、同一系統の連用は、薬剤感受性の低下につながりますので、異なる系統の薬剤をローテーション散布します。
 
 
 
 
 
 
 
 
「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認してください。