アリスタIPM通信 生産者の声(なす、スワルスキー)
 
 
生産者の声
 
JA大阪泉州
三浦 淳さん(大阪府泉佐野市)
 

JA大阪泉州管内では施設栽培・露地栽培全体で31ha、施設栽培では約80名の方々が水なすを栽培されています。同管内の「泉州水なす」は大阪府下で1番の出荷量を誇る作物で、皮がやわらかく水分をたっぷり含んだ卵型のナスです。
近年は薬剤感受性の低下によりアザミウマ類やコナジラミ類が最重要害虫となってきており、大阪府農の普及課やJA指導員と共に防除手段の一つとして天敵導入が進められています。
今回、アザミウマ対策としてスワルスキーを試験導入された泉佐野市の三浦淳さんにお話を伺いました。

 
うまく利用すれば薬剤散布回数が削減され、省力化ができます

前作では3月中〜下旬に定植した圃場で、害虫の発生が無く順調に花数がそろいはじめた4月1日にスワルスキーを放飼しました。すると放飼後1ヶ月頃からスワルスキーカブリダニの密度が大幅に増加してきました。慣れてくると自分自身でも圃場にいるスワルスキーを見つけられるようになり、うまくこれを利用すれば最終的に薬剤の散布回数が1/3程度削減でき、省力化につながることを実感しました。防虫ネット設置や周辺の雑草管理なども行っていますが、今後も試行錯誤をしながらIPMに取り組んでいこうと思います。
 
三浦 淳さん
 
三浦  淳さん

 

スワルスキーを導入中でも使用できる薬剤があります

併用できる薬剤がある程度限られるものの、スワルスキーを導入していても使用できる薬剤があります。対象病害虫に効果があり、 スワルスキーへの影響が少ない選択性の薬剤を併用することで対応することが可能でした。一般的な薬剤と違い、天敵導入後の管理を続けていくことがうまく利用するためのポイントになると思います。

JA大阪泉州管内では泉州水なすにおけるアザミウマ類などの最重要害虫防除手段の一つとして、スワルスキー導入に関心が高まっています。

 
 
※2012年2月29日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。