アリスタIPM通信 生産者の声(ガーベラ、スパイカルEX、スパイデックス、スワルスキー)
 
 
生産者の声
 
JAハイナン
ガーベラ生産部会 山本 佐敏さん(静岡県牧之原市)
 

ガーベラ栽培でスパイカルEX・スパイデックスによるハダニ防除、スワルスキーによるコナジラミ、アザミウマ防除を中心としてIPMプログラムを実践されている山本さんをご紹介します。山本さんはガーベラを40a栽培されている静岡県牧之原市のガーベラ生産者です。静岡県のガーベラ出荷量は全国第 1位(平成23年)、JAハイナンでは約 3.3ha栽培されております。


「薬剤散布の回数が減り、作業面での省力化にもつながっています」
「予防散布が減った」


化学薬剤散布の回数が多いと抵抗性を持ったハダニが現れてしまい薬剤の効果が低くなることがあるため、3年前より天敵を組み合わせたハダニ防除を県の病害虫防除所、農林事務所やJAとアリスタライフサイエンス社と取り組んでいます。スパイカルEX・スパイデックスを導入し、年間の化学薬剤散布回数を約6 割減少させることができました。化学薬剤の散布回数が減少することで薬剤抵抗性がつきにくくなるので「効く」化学薬剤の温存にもつながると考えています。


「強い薬を使わなくなったことでハモグリバエの土着天敵がハウス内に定着するようになった」

出荷作業に追われて防除がおろそかになりがちな時期に化学薬剤の散布労力が軽減できることで身体への負担軽減だけではなく、薬剤散布作業にかかる時間を有効に使える点も評価しています。化学農薬の減少によって、ハモグリバエの発生も減少しました。調べてみると土着天敵がハウスに定着し、ハモグリバエ密度を抑えていることがわかりました。
また、スパイカルEXは待伏せ型の天敵であることから、天敵放飼後にハダニが発生しても圃場全体への広がりが遅く、必要に応じてスパイデックスを導入したり、天敵に影響の少ない化学薬剤を選択しながらハダニの密度をコントロールすることができます。ホリバーイエローの設置でもコナジラミやハモグリバエも抑えられて、物理的防除の重要性も改めて認識しました。

 
ホコリダニ防除のIPM技術が今後の課題です

ハダニ防除についてはほぼ確立できました。課題であるアザミウマ類対策としては圃場外からの飛び込み防止を目的として防虫ネットを展張したり、ホリバーブルーによるアザミウマ成虫の捕殺で密度抑制に効果が出ています。ガーベラでのスワルスキーのアザミウマに対する効果は非常に高いと感じています。今後はホコリダニやコナジラミの密度抑制に対して、さらに技術確立が必要だと感じています。そういうなかでこれから市販されるパック製剤であるスパイカルプラスとスワルスキープラスにも期待しています。
 
山本 佐敏さん
 
山本  佐敏さん
 
 
※2012年2月29日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。