アリスタIPM通信 生産者の声(いちご、スパイカルEX、スパイデックス)
 
 
生産者の声
 
JA三島函南
日吉 章博さん(静岡県三島市)
 

静岡県の三島市はいちごの生産が盛んであり、県内でも天敵の利用率が高い産地です。今回、実際に導入された、JA三島函南の日吉さんに管内の天敵利用への取り組みについて伺いました。
スパイカルEXとスパイデックスの同時処理(通称「スパスパ同時処理」)で、高い効果を実感されています。

 
冬は、ほとんど薬剤散布なし

以前は『年内にスパイカルEX 1本、年明けにスパイデックス3本の放飼』という体系を組んでいましたが、その当時は年明けから春先にハダニの密度が高まってしまい、レスキュー防除が絶対必要でした。
そこで当部会では一昨年より、静岡県東部農林事務所の藤浪さんの指導の下、『年内にスパイカルEX1本+スパイデックス3本の同時放飼』と基本体系を変更したところ、ハダニの密度上昇が抑えられ、以前と比べてレスキュー防除の回数が格段に減りました。
 
日吉 章博さん
 
日吉 章博さん



もう天敵なしでは考えられない


管内35名のうち天敵利用者は31名、全員スパスパ同時処理を行っています。
まず薬剤でハダニを防除してから、2週間後にスパイカルEX 1本+スパイデックス3本を同時放飼しました。放飼後はいずれの天敵も順調に増え、ハダニをしっかりと抑えていました。結果としてハダニの防除回数を大幅に減らす事ができ、防除経費についてもメリットがありました。

最初にハダニをしっかり防除してから天敵を放飼すれば効果は安定するということ、スパイカルは一度増えてしまえば整枝したり、影響の少ない薬剤を撒いたりしても大きな影響を受けにくいということの二点を実感しています。効果が確認でき防除経費も抑えられたので、今後も続けて行きたいと考えています。すでに静岡県では多くのJAが取り組んでおり、将来的にはスパイカルEX+スパイデックスはいちご栽培での標準技術になるのではと感じています。

 
 
 
※2012年7月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。