アリスタIPM通信 ジャックポット顆粒水和剤のキャベツにおける効果試験
 
 
ジャックポット顆粒水和剤のキャベツにおける効果試験
 
ジャックポット顆粒水和剤はバチルス チューリンゲンシス菌を主成分とする微生物殺虫剤です。

最大の特長は「ハイブリッド型」BT剤であるということです。BT剤はアイザワイ型とクルスターキ型が知られており、前者はヨトウムシ類に対して活性が高く、後者はコナガに対して活性が高いと言われております。
ハイブリッド型であるジャックポット顆粒水和剤は、このアイザワイ型とクルスターキ型の両方の性質を持ったBT剤です。

ジャックポット顆粒水和剤のキャベツにおける効果試験

上図. ジャックポット顆粒水和剤の菌株選抜
 
社内試験として実施したキャベツでの効果試験例を紹介いたします。

試験場所:滋賀県甲賀市
供試作物:キャベツ(品種:YR50号、播種:3月21日)
供試薬剤:ジャックポット顆粒水和剤 1000倍、A剤 1000倍
薬剤処理月日:2012年6月1日(結球始期)、2012年6月8日
薬剤散布方法:所定濃度に希釈した薬液(グラミンS10000倍加用)を、肩掛け式噴霧器を用いて十分量を茎葉散布しました。
対象害虫:アオムシ、タマナギンウワバ(自然発生)、ヨトウムシ(自然発生および放虫)、コナガ(放虫)
調査方法:各区10株に寄生する各種害虫の幼虫数を調査しました。また、2回処理12日後に下記の基準に従って食害程度を達観調査しました。書面の関係から食害度について表に示します。

ジャックポット顆粒水和剤のキャベツにおける効果試験
表1. ジャックポット顆粒水和剤のキャベツの各種害虫による食害度の比較
 
食害度の差を写真で比較するとわかりやすいと思います。
ジャックポット顆粒水和剤のキャベツにおける効果試験
写真左から ジャックポット顆粒水和剤1000倍散布区、 A剤1000倍散布区、 無処理区
 
対照のA剤は食害の激しいヨトウムシ類に対する食害軽減効果が劣ったと考えられます。
無処理区ではコナガの食害も確認できており、トータルで防除効果が高かったハイブリッド型BT剤のジャックポット顆粒水和剤の効果が現れた試験結果であると考えられます。

秋キャベツの時期が近づいてまいります。
キャベツのチョウ目害虫には、幅広いスペクトラムを持つジャックポット顆粒水和剤をお試しください。

 
 
※2013年7月29日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。