アリスタIPM通信 生産者の声 (トマト、きゅうり、トリコデソイル)
 
 
生産者の声 (トマト、きゅうり、トリコデソイル)
 
神奈川県海老名市 石川 英和さん

海老名市は神奈川県の中央に位置し、従来からの田園風景と都市的な部分を併せ持つまちで、横浜や東京のベッドタウンとしても注目されています。

この地域では施設での栽培を中心に、トマト・イチゴ・キュウリ・マスクメロンが栽培されています。その他にも米・花き類の栽培も盛んです。

今回は、その海老名市にお住まいの石川 英和さんがトリコデソイルを利用された例を紹介致します。

石川さんは計 1,200 坪のハウスで半促成栽培のトマトや抑制栽培のキュウリをお父様、パートさんと栽培されています。

トマトでは『ナチュポール(マルハナバチ)』を、キュウリでは『スワルスキー』もご利用なさっています。
 
石川 英和さん
 
石川 英和さん


土壌改良材 『トリコデソイル』 を使用して

1. 使用した作物・時期
・使用作物: 半促成トマト(播種 11/12、接ぎ木 12/8、移植(鉢上げ)12/20、定植 2/3)
・使用時期: 移植時 500 倍と定植直前 2000 倍の計 2 回

2. 散布方法
・移植時: 桶に 500 倍液を作り、セルトレーごと浸漬処理
・定植直前: 2000 倍液を動墳にて1鉢ずつ灌注処理



感想
今回が初年度なので何度か試してみなければ分かりませんが、今回の結果は非常に嬉しいものばかりでした!
育苗期に使わせていただいた後は、節が張って根量が多く非常に良い苗が出来ました。そして、定植前に灌注した苗の生育は節間が程良く詰まり、今年度の天候不順にも関わらず、後半まで疲れることなく収穫ができ、その結果、増収しました。使用することによって根量が増え、根の張りが向上したような気がします。

ただし、トリコデソイルを使用すると苗の活着が遅れる気がするので注意が必要です。移植、定植とも例年に比べ、活着まで 4~5 日ほど遅れました(天候や地温の関係もあるので一概には言えませんが)。活着の遅延についてはデータもなく不確定なので、早めに正確な情報の入手を望みます。

今後、トリコデソイルに期待したいことキュウリの立ち枯れ病が問題となっているので、トリコデソイルを使用することで発生を抑える手助けをすることができればと考えています。現状、私が使用しているのはリゾレックス水和剤ですが、トリコデソイルと代替農薬の併用で抑えることができればと考えております(リゾレックスでは予防できる菌の種類が限られているため)。

しかし播種時の使用を検討しているので発芽障害の危険性を心配しています。この他にまだまだ可能性のある薬剤なので、詳しい具体的な使用方法などアリスタの方から提案していただけたら幸いです。

※2015年8月3日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。