アリスタIPM通信 リモニカのヒラズハナアザミウマの捕食について
 
 
リモニカのヒラズハナアザミウマの捕食について
 
「リモニカ」は、リモニカスカブリダニを主成分とするアザミウマ類・コナジラミ類防除用の生物農薬です。

スワルスキーカブリダニに関しては当初からヒラズハナアザミウマは捕食しないという知見があり、また、イチゴは温度が低すぎてスワルスキーカブリダニでは生育に適さないこともあり、イチゴのアザミウマ防除が最大の課題として残っていました。

アリスタ ライフサイエンスでは、昨年発売となったリモニカがイチゴのヒラズハナアザミウマ防除に利用できないかと考え、社内試験を実施しましたので、以下に概要を報告いたします。
 
 
リモニカのヒラズハナアザミウマに対する捕食試験
 
リモニカのヒラズハナアザミウマに対する捕食試
 
表1. リモニカスカブリダニとリモニカスカブリダニのヒラズハナアザミウマ2齢幼虫(脱皮1日後)に対する捕食
リモニカスカブリダニとリモニカスカブリダニのヒラズハナアザミウマ2齢幼虫(脱皮1日後)に対する捕食
 
結果の概要:
1頭当りのリモニカスカブリダニは、脱皮1日後のヒラズハナアザミウマ2齢幼虫に対して、1.25頭を捕食した。一方、スワルスキーカブリダニは1頭当り0.25頭しか捕食しなかった。
リモニカスカブリダニによって捕食されたヒラズハナアザミウマ2齢幼虫
捕食した直後のリモニカスカブリダニ
リモニカスカブリダニによって捕食されたヒラズハナアザミウマ2齢幼虫
捕食した直後のリモニカスカブリダニ
 
まとめ
以上の結果から、リモニカスカブリダニはスワルスキーカブリダニと比較してヒラズハナアザミウマを捕食する可能性が非常に高いことが示唆されました。

この結果を元にピーマンやイチゴのヒラズハナアザミウマ防除にリモニカを利用可能かどうか検討してきたいと考えています。まだ防除プログラムとしてリモニカの位置づけが確定していないため、現場での実証圃試験を通じて確立していきたいと思います。
 

※2016年2月9日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。