アリスタ通信 半促成栽培果菜類でのリモニカの利用
 
 
半促成栽培果菜類でのリモニカの利用
 
アリスタ ライフサイエンス(株) 里見純

半促成栽培果菜類で、スワルスキーが利用されている地域もありますが、スワルスキーは気温が低いと定着が悪いため、暖かくなってくる3月下旬まで待ってから放飼している方が多いと思います。

半促成栽培果菜類では通常6月下旬頃までが収穫時期となるため、スワルスキーが活躍できる期間が実質3ヶ月程度となります。

3ヶ月間アザミウマ類とコナジラミ類を抑えてくれれば十分だと考える方も多くいらっしゃいますが、3ヶ月だとスワルスキーを利用する期間が短く感じ、利用を控えている方もいらっしゃるようです。

このような状況の中、2015年5月にリモニカが登録取得しました。
リモニカはスワルスキーと比較してやや低温でも定着がよく、低温時のアザミウマの捕食量もスワルスキーより多いこと(図1.有意差あり)がわかっています。

半促成栽培果菜類でのリモニカの利用

そこで、半促成栽培果菜類ではリモニカを利用して、スワルスキーよりも早めの放飼(1月~2月)を実施することで、長期の利用が可能であると考えています(図2)。

また、定植して日を空けずに放飼することが可能になりますので、放飼前に害虫密度が高まってしまうリスクを軽減することになり、より安定した長期の防除効果が期待できます。

半促成栽培果菜類でのリモニカの利用
半促成栽培果菜類の定植がそろそろ終わる頃だと思います。
この機会に、是非リモニカをご利用ください。

なお、リモニカを利用する際には、サイドネットやホリバーと併用し、天敵に対する薬剤の影響表を参照して選択性薬剤を利用するよう心がけてください。

リモニカの影響日数に関しては試験例が少なく、まだ決まっていません。
今後は徐々に決めていきますが、当面はスワルスキーの影響日数を参考にしてください。
カネマイトフロアブル以外はほぼ同様の影響日数であると考えています。


※2017年2月2日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。