アリスタ通信 葉面散布用肥料 「ハーモザイム」 のエダマメでの使い方
 
 
葉面散布用肥料 「ハーモザイム」 のエダマメでの使い方
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
技術普及マネージャー 里見 純

●はじめに
ハーモザイムは、メキシコのアリスタ ライフサイエンス社が開発した、トウモロコシ抽出成分を含む葉面散布用肥料です。
ハーモザイムに含まれる植物由来の成分が作物に活力を与え、健全な開花・ 結実、果実の肥大を促進し、収量増に貢献します。また連続的に施用することで、成り疲れ時期の収量を確保することがわかっています。送粉昆虫、天敵農薬、微生物殺虫剤・殺菌剤にも優しい安全・安心の葉面散布用肥料ですので、これらと組み合わせることで、総合的作物管理(ICM)が可能となります。


●製品概要

■ 肥料成分の種類及び含有量:
とうもろこし抽出成分配合

■ 保証成分量(%): 
窒素全量 … 1.0
りん酸全量 … 0.3
加里全量 … 2.8
内水溶性加里 … 2.8
水溶性苦土 … 0.11
水溶性マンガン … 0.090
水溶性ほう素 … 0.640

ハーモザイム
●ハーモザイムの作用機作
ハーモザイム施用で、植物の内生サイトカイニン(t-ゼアチン)の生産に必要な酵素たんぱく質をコントロールする遺伝子が強く活性化されます。
サイトカイニンの特徴
・植物の細胞分裂には必須のホルモン。
・オーキシンの存在下で細胞分裂を促進します。
・花芽分化を促進します。
・葉の老化を抑制し、光合成を活性化します。
・側枝の伸長を促進します(オーキシンとのバランスによる)。
・豆類の莢落ちを抑制します。
・植物体内では、根で作られ、水分と一緒に地上部へ移動します。
・気孔の開閉を促進します。

したがって、ハーモザイムを施用することで、内生サイトカイニンの量が増加し、これにより、細胞分裂が促進されます。

●何故、ハーモザイムはエダマメ(大豆)と相性が良いのか?
エダマメ(大豆)の収量は、結莢数と最も高い相関関係にあります。エダマメは比較的栽培が簡単な作物ですが、実は開花数の 30~80%は落花、落莢(花器脱落)し、思ったよりも収量が上がらない作物でもあります。

花器脱落は環境ストレス、老化等の生理現象によりエチレンなどの植物ホルモンが誘導され、離層形成、セルラーゼが誘導されることによって起こります。また、エダマメの開花期に多数の花で同時進行的に盛んに起こる細胞分裂の促進や花の老化抑制には、サイトカイニンが関与していることが知られています。すなわち、ハーモザイムの施用で内生サイトカイニンの生産量の増加を促し、大豆の結莢率が向上することで増収に直結すると言えるのです。

●ハーモザイムのエダマメでの上手な使い方
今回は、ハーモザイム使用事例で好評を得ているエダマメでの使い方についてお話いたします。ハーモザイムのエダマメでの散布適期は、サイトカイニンを多く必要とする開花初期です。

図1. エダマメの生育状況とハーモザイムの散布適期
図1. エダマメの生育状況とハーモザイムの散布適期
写真1のように第一花房の花弁が少し見え始めた頃に散布してください。

エダマメは、ハーモザイムの1回散布で十分です。但し、天候不順などの影響で、開花期が長引く場合は、二度目の散布をお勧めします。
写真1. 開花初期のエダマメ
 
写真1. 開花初期のエダマメ

●エダマメ (大豆*) 社内試験結果
2017年に九州地区で実施したエダマメ(大豆)の社内試験結果を下の表にまとめました。いずれの試験も、前述のように開花初期に1回散布しました。今回はすべての試験で坪当たり総莢重量が無処理を上回る結果となりました。また、2粒以上の莢率では、7試験中6試験で無処理と同等以上の結果が出ており、品質向上にも貢献できることが示唆されました。

*大豆栽培の途中経過のため、エダマメで調査しています。
葉面散布用肥料 「ハーモザイム」 のエダマメでの使い方
ぜひ、お試しください!

参考文献:齊藤邦行・磯部祥子・黒田俊郎 1998.ダイズ収量成立過程における花器の分化と発育について
-莢数と花蕾数の関係-. 日作紀 67:70-78

※2018年5月11日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。