アリスタ通信 天敵とIPMのコラム(2)
 
 
天敵とIPMのコラム(2)
 
前号で、「チリカブリダニのチリは、南米のチリではなく 塵(チリ)のほうだ」と書きましたが、実は全くの逆で、拙著「天敵戦争への誘い」を読み返していたら、北海道大学の故 森教授 曰く、「当初は地中海原産だと思われていたのが、南米原産であることが分かった。」として南米のチリをとったようです。負け惜しみではないですが、この命名が本当に良かったのか、今も疑問ですが。

世界で一番チリカブリダニを使用していると推定されるのは、アメリカのカリフォルニア州のイチゴで、ゴルフで有名なペブルビーチの近くにある一面イチゴ畑のサリーナスという産地です。野外のイチゴ畑にチリカブリダニを振りかけてハダニ防除をしています。因みにこのイチゴは日本のイチゴがない時期に日本に輸入され、ショートケーキの上に乗っているのは皆さん、ご存知ですよね?


お知らせ
来る9月20日 日本教育会館 一橋ホールにて、日本植物防疫協会主催のシンポジウム  「転換期にたつ植物防疫」 が開催されます。弊社より、技術普及担当の里見が 「天敵利用をめぐる海外の動向と我が国における展望」  のタイトルで講演いたしますので、ぜひ参加していただければ幸いです。

農林水産省からもお二人の講演が予定されています。

(和田記)



※2018年8月31日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。