アリスタ通信 <生産者の声> 北海道当麻町 キュウリ生産者  岡部 博さん
 
 
<生産者の声> 北海道当麻町 キュウリ生産者  岡部 博さん
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
札幌営業所 千葉 啓輔

北海道でも有数の農村地域であり、町の面積の65%を豊かな自然に囲まれた当麻町。
大雪山系の豊かな水源から冷水をいただくことで、甘みをしっかり蓄えたキュウリをはじめ、良食味米として「当麻米」、今や全国区の知名度となった 「でんすけすいか」 や、夏バラ日本一との高い評価を受ける 「大雪の薔薇」 が特産品です。

同町の総面積6haの農地で、キュウリと水稲の栽培を中心とした農業経営に取り組まれている岡部 博さんに、弊社 バイオスティミュラント資材 (以降BS剤) を使用した感想を伺いました。

岡部さんがバイオスティミュラント(以降BS) を使用するきっかけとなったのは、キュウリのハダニ防除での天敵によるIPM体系構築の中、生理障害対策の一つの方法として弊社が提案したことでした。

当麻町 岡部 博さん 2018年度の天敵放飼2ヶ月後にお伺いした所、キュウリの分枝がうまくいっていない事を生育状況についてお聞きしました。

その年は6月頃の夜温が低く、一部の他作物でも低温による影響が出ていました。そこで、環境ストレスによる負荷を軽減する剤として葉面散布用肥料  「ハーモザイム」 の灌注施用を提案し、使用していただきました。

その後、天敵放飼調査もかねて再訪したところ、岡部さんから 「灌注2週間位から脇芽と分枝が急速に進み、遅れていた生育が戻り収穫も順調に進んでいる」 と話してくださいました。
当麻町 岡部 博さん

現在、キュウリの天敵とBS利用以外にも水稲育苗での有用微生物入り土壌改良資材 「トリコデソイル」 使用と合わせCM体系の構築を模索なさっています。

作物の栽培をより円滑に行うための、いくつかの課題を現状持たれている中でBS剤の利用に関しては他社のBS製品もご使用されたのですが、弊社剤程のシャープな効果発現には至りませんでした。理由としては、「何をもって(いつ散布することで)効果発現まで導けるかのプロセス(理由)が明確になっていないのではないだろうか」 と考えておられました。

天敵・BS剤をうまく体系付ける事で、例えば水稲の田植え中にキュウリの害虫発生・生育管理に手間をかけずに済み、水稲に集中することができれば、それぞれ良い物をつくる事ができ、また農薬も減らすことができると考えています。実際に天敵を利用した防除体系は満足できるもので、6回使用していたダニ剤は天敵導入後2年連続 使用せずに済みました*。今後、育苗時の肥料吸収効率を上げる目的で弊社から今春に発売予定の海藻抽出物入り肥料 「ルーター」 の使用についても一緒に模索していく予定です。 

(*編集部注:このような成功例もありますがハダニ剤が完全に不要になるわけではありません)



今後のBS剤への期待としては、「BS剤と名前はなっているが、昔からこういう資材はあったと思う。


しかし認知や盛んに使われなかったのは、なぜ・どういう作用機作で効果を発現、または期待できるかを明確にしきれておらず、それが故に生産者が効果に納得できずに使用されなくなってしまった製品も多々あったのではないか。

今後でてくるBS剤については、その点も踏まえた作物の栽培体系のかゆい所に届くような製品・提案をメーカーに期待したい」と話してくださいました。

今年に入り例年にない大雪等、環境も変化してきている中、生産者の要求・課題に柔軟な対応をとるためにもBS製品ごとの特長と効果を理解することで、期待に応えられるように努めたいと思いました。
<生産者の声> 北海道当麻町 キュウリ生産者 岡部 博さん
<生産者の声> 北海道当麻町 キュウリ生産者 岡部 博さん
 
※2021年2月15日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。