アリスタ通信 <海外ニュース> 2021年1月 オランダ施設園芸ニュースより
 
 
<海外ニュース> 2021年1月 オランダ施設園芸ニュースより
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
技術顧問 和田 哲夫

フランスのスーパーマーケット 「カルフール」 が1月から味の薄いオフシーズンのイチゴの販売を中止:

フランスのスーパーの最大手の一つである、カルフールグループは本年1月からイチゴの販売を中止することにした。
この理由として担当部長曰く、「イチゴは年間を通じて生産されているが、フランスでのイチゴのシーズンは3月から10月です。1月にイチゴを販売しないという決断は、消費者により良い品質のイチゴを提供したいからです。なぜならカルフールは味と品質にこだわるからです。」

カルフールの考えは、消費者に季節の移り変わりによるフランスのフルーツの変化を理解してほしいというものです。

2月の中旬にはスペイン産のイチゴがカルフールの棚に並びます。そのあと、フランス産に変わっていくのです。イチゴのケーキはどうするのかという質問には、考慮中とのこと。

フランスでは、できるだけ地元で生産された野菜を、輸入されてくる温室の野菜よりも優先して販売するようにしています。加温は条件つきでOKですが、近年のトレンドである温室栽培の有機野菜や有機フルーツは12月21日から4月30日までは販売はしていません。


訳者注:ヨーロッパでの有機栽培野菜の広がりは注目されるが、加温温室栽培を完全に否定しつづけることが、より消費者のためになるという考えには疑問符がつけられそうです。カルフールが販売を中止しても、他の競合スーパーなどが販売を継続するとも予想されます。フランスの減農薬政策も、高らかに打ち出されているものの、その目標には、まったく到達しておらず、計画の実現年の延期の連続がそれを物語っているとも言えます。

<海外ニュース> 2021年1月 オランダ施設園芸ニュースより
 
※2021年2月15日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。