アリスタIPM通信 生産者の声  ナス スワルスキー
 
 
生産者の声
 
JA豊橋 ナス部会 前部会長
原田敏彦さん
 

難防除害虫であるコナジラミを何とかして抑えたい

JA豊橋ナス部会では作物の安心安全はもちろんですが、栽培期間を通じて如何にアザミウマ・コナジラミを防除出来るかが重要です。

現在はどんな薬剤を散布してもシャープな効果が得られるものが無く大変困っていました。そこで私はアリスタライフサイエンス(株)の営業担当者と相談し、スワルスキーによる防除試験を行ないました。

 

  原田 敏彦さん
 
原田敏彦さん

スワルスキーを昨年9月に放飼したところ、作が終わる今年の6月まで化学殺虫剤はハスモンヨトウ防除にプレオ2回とダ二防除にダニサラバ2回の散布の合計4回しか散布せずに被害を抑えることが出来ました。

正直、こんなに効果があるとは思っていませんでした。またアブラムシ防除にアフィパールを導入しましたが、非常に使い方も簡単で、寄生したアブラムシも容易に確認することが出来ました。私のハウスの温度設定は12℃で実温度は10℃まで下がっていましたが、スワルスキーは厳寒期でもかなりの数が確認できました。

今年の3月に管内10軒の農家を対象に追加実証試験を実施しましたが、殆どの農家で成功しました。成功した要因としましては、アリスタ担当者の配合した「ふすま+ビール酵母+砂糖」をスワルスキー放飼前に葉面に撒いたことです。それがきっかけで爆発的にスワルスキーが増殖し、スワルスキー放飼後2週間で一葉当たり3頭のスワルスキーが確認できました。

スワルスキーを利用した防除プログラムを成功させる秘訣としてスワルスキーは幼虫しか捕食できないと言うことをしっかり知っておくことだと思いました。成虫が目に付いても被害がなければ安心していても良いと思っています。ここで我慢出来なくて、アファームなどを散布してしまうと手が付けられなくなります。つまり、これらの薬剤では十分に抵抗性害虫の密度を下げられず、一方で天敵を確実に殺してしまい、せっかくの天敵と害虫のバランスを崩すことにつながります。これによってどんどんと悪循環になってしまうからです。

まだまだ、学ぶことが多いですが、スワルスキーを利用したことで、とてもナス生産が楽になったというのが一番の感想です。今年の9月から当部会では半分近くの人がスワルスキーを導入します。散布労力や薬剤コストはかなり下げられたと思いますが、スワルスキーの価格もちょっと高いと思うので、もう少し検討して貰いたいと思っています(笑)。今後とも良い天敵が出てくることに期待しています。

 
 
※2010年10月15日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。