アピバール
チモバール | バロアイージーチェック
養蜂でのミツバチへギイタダニ対策
アピバール




[アピバールとは・・・]
ミツバチへギイタダニ対策に最適
アピバールは、有効成分が蒸散する製剤ではありません。成蜂がシート(ストリップ)に接触し、その後蜂同士の接触により有効成分が巣箱全体に広がります。そしてダニの神経系に作用して駆除をします。
駆除率が96%以上
日本で行った治験では、駆除率は96%以上でした。また製造国であるフランスにおいてもフィールドテストを行っています。
簡単設置
アピバールは三角形のフックを使って巣箱に懸垂するだけで設置できます。また、紐を通したり、釘やクリップを使ってぶら下げるとより効果的です。


[ミツバチへギイタダニとは・・・]
ミツバチへギイタダニはミツバチに外部寄生し、血リンパを吸飲してミツバチを弱らせます。また、幼蜂のいる封蓋をされた巣房でのみ成長(変態)します。ダニが寄生すると奇形羽ウイルス(Deformed Wing Virus)のようなRNAウィルスがはちに伝播しやすくなります。これは奇形ミツバチが発生する原因ともなり、ついにはミツバチのコロニーはしだいに弱ってしまいます。

 
ミツバチへギイタダニとは
このミツバチヘギイタダニの大量寄生による蜂群の死滅は通常秋から初春に起こります。一匹のダニは数回産卵をし、大変な勢いで繁殖します。またダニ駆除剤の使用時期によっては十分な効果を得られません。例えばミツバチの産卵が多い時期などは、ミツバチのさなぎとともに封蓋し守られたダニに対してアピバール®が接触浸透できないため、2週間ほどで成蜂が蓋を破ったときにダニが確認されることがあります。



[アミトラズとは・・・]
このダニに対して駆除剤として用いられるものは世界中で数種類ありますが、アピバールの有効成分はアミトラズです。アミトラズとは殺ダニ剤の一種です。
     
アミトラズとは


[アピバールの使い方]
蜂とシートの接触によりミツバチへギイタダニの駆除を実現!
アピバールは曲がりにくいシートタイプの製剤で、巣箱への設置が容易です。各製剤の端にある、切り抜きタイプの三角形のフックで簡単に巣箱に懸垂することができます。本製剤は、6週間巣箱に設置した後、取り除いて下さい。
アピバールの使い方 アピバールの使い方 アピバールの使い方
アピバール設置前にハチミツを取除く。
シートを1枚ずつ切り離す。
三角のフックを反対側に折り曲げて吊るす、または、上部の穴に釘や竹串を通して吊るす。
峰児エリアの中心、または、成峰の集団の中に設置する。
6週間放置してから取り除く。再利用はしないで下さい。



[再配置とは・・・]
もし、成峰がアピバールから離れて移動している場合は、アピバールを成峰の集団の中へ再配置してください。
アピバールを成峰の集団の中へ再配置
>>アピバールのフィールドテスト結果はこちら




[高い駆除率]
アピバールの試験結果
 
アピバールの有効成分はアミトラズです。その作用は緩徐で、フルバリネート製剤のような即効性はありません。国内では岐阜県と長野県の2ヶ所の養蜂場で(財)畜産生物科学安全研究所が治験を実施し、アピバール®の駆除効果を確認しました。その後もGPSP省令に基づき、市販後の有効性・安全性の調査を継続しておこなっております。
>>市販後調査(有効性の調査)結果
   
製造国のフランスにおいては、2006年及び2008年にフィールドテストを行いました。その結果、平均して90%以上の高い駆除効果を確認しました。しかしながら短期間の使用ではダニの駆除が十分でない群も見受けられました。このことは、アピバール®はダニに接触してその駆除効果を発揮するため、封蓋されている巣房中のダニに対して効果が及ばないためであると考えられています。
>>フランスフィールドテストの結果はこちら

蜂児から約11日かけて成蜂となる間にダニは急激に増殖します。アピバール®使用後も奇形蜂が発生する可能性はありますが、薬剤が十分に浸透すれば、いずれおさまります。

フランスでのフィールドテスト結果は最終的にほとんどの群で100%近い駆除率を示しました。フランスでは1995年から使用されていますが、いまだに耐性の報告がありません。



[なぜ効果があるの?]
アピバールは、有効成分が蒸散する製剤ではありません。成蜂がシートに接触し、その後蜂同士の接触により有効成分が巣箱全体に広がります。そしてダニの神経系に作用して駆除をします。
アピバール
アピバール
 
アピバール




[使用上の注意事項]
【一般的注意】
1) 本剤は獣医師の指導の下で使用すること。
2) 本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
3) 本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
4) 本剤は「使用基準」の定めるところにより使用すること。
5) 本剤は採蜜期間中及びローヤルゼリーの採取期間中、使用してはならない。
6) 本剤を使用したミツバチ群のプロポリス、ローヤルゼリー及び蜂体は食用にしないこと。
【使用者に対する注意】
1) 妊娠中の女性には本剤の取り扱い作業を行わせないこと。
2) 本剤の有効成分は皮膚から吸収されるので、皮膚に付着した場合は直ちに水洗いすること。
3) 飲食をしながら使用しないこと。
4) 本剤の使用時にはゴム手袋を使用すること。
5) 特に小児が本剤に触れないように注意すること。
6) アミトラズはモノアミン酸化酵素阻害剤(MAOI)であるので、MAOIを含有する薬剤の投与を受けている人が本剤を取り扱う場合には特に注意すること。
【みつばちに対する注意】
1) 本剤の投与前にはミツバチの健康状態について検査し、異常を認めた場合は投与しないこと。
【取扱い上の注意】
1) 使用済みのストリップ及び容器等は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
2) 本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。
【保管上の注意】
1) 小児の手の届かないところに保管すること。
2) 本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避けること。
3) 開封後は直ちに使用し、保存しないこと。
【その他の注意事項】
1) マウスを用いた発がん性試験で高用量投与群雌に「マウス特有の発がん性あり」との報告がある。



[よくあるご質問]
Q:即効性はありますか?
蜂群のダニ寄生率や、有蓋蜂児の存在などの条件により、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。また本製剤は接触剤ですので、有効成分が巣箱全体に広がるまでの時間もご考慮ください。
Q:アピバールを6週間使用した後もダニが残っているようですが、なぜですか?
半径5km以内に別の養蜂家がいますか?またその蜂群にダニの寄生がありませんでしょうか?
盗蜂や迷込みによる再汚染の可能性があります。
Q:どこで購入できますか?
販売代理店にて取り扱っております。 >>販売店リストはこちら
Q:継箱の状態で使用しても問題ないですか?
通常、早春や秋期に継箱にされることはないと思いますが、継箱を処理する場合でも巣板4枚から5枚につき、シート1枚をつるしてください。
Q:においはありますか?
アピバールはにおいがほとんどありません。また本製剤は有効成分が蒸散するものではなく、蜂とシートとの接触により巣箱全体に広がります。
Q:冬場、夏場の使用は可能ですか?
夏場は有蓋蜂児が多く、冬場は蜂の動きが鈍ることから、効果が減少しますので使用しないでください。
   
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原産国:フランス