トクチオン細粒剤F
【用途によって違うトクチオン】
野菜類のアザミウマ類、ハダニ類、チョウ目害虫などでお困りの方 トクチオン乳剤
果樹のカイガラムシ、アザミウマ類などでお困りの方 トクチオン水和剤
コガネムシ類、ハリガネムシ類、ヒョウタンゾウムシ類、ネダニ類、ネコブセンチュウなど土壌害虫でお困りの方 トクチオン細粒剤F
 
 化学殺虫剤
トクチオン細粒剤F
トクチオン細粒剤F
 (プロチオホス粉粒剤)
有効成分:
プロチオホス 3.0%
作用機構分類:
殺虫剤分類
1B
性状:
類白色細粒及び微粒 180〜710μm
有効年限:
4年
包装: 3kg×8袋
 



[特 長]
さとうきび、かんしょ、らっかせい、ごぼうなどに発生する広範囲の害虫に優れた効果を示すトクチオンを土壌害虫用として使いやすくした薬剤です。
コガネムシ類幼虫・ヒョウタンゾウムシ類・ネキリムシ類など土壌害虫に優れた効果を示します。

[適用害虫と使用方法]  

2023年3月13日の適用拡大内容
作物名「ねぎ」を追加しました。
  作物名「つつじ類」及び、「ひのき」のプロチオホスを含む農薬の総使用回数を「5回以内」へ変更しました。
作物名 適用病害虫名 10a
当り
使用量
(K g
使用
時期
本剤の
使用
回数
使用方法 プロチオホス
を含む農薬の
総使用回数
ねぎ ネダニ類
9 定植時 1
植溝土壌混和 4 回以内
(定植時の土壌混和は1回以内、散布及び株元灌注は合計3回以内)
いちご
(仮植床)
コガネムシ類
幼虫
6 植付時 全面土壌混和 3回以内
(仮植床植付時の
土壌混和は1回以内)
らっかせい 6〜9 は種時 2回以内
(は種時の土壌混和は1回以内)
ヒョウタンゾウムシ類 9 生育期
但し
収穫60日前まで
2
以内
土壌表面散布後
土壌混和
ごぼう ヒョウタンゾウムシ類
ネキリムシ類
は種前 1 播溝土壌混和 6回以内
(播溝土壌混和は1回以内、土壌表面散布は1回以内、散布及び株元散布は合計4回以内)
6 は種時~出芽前 土壌表面散布
収穫30日前まで 4
以内
株元散布
らっきょう ネダニ類 定植時 1回 植溝土壌混和 1回
にら 6〜9 全面土壌混和
又は
植溝土壌混和
2 回以内
(土壌混和は 1回以内、株元灌注は1回以内)
にら
(花茎)
1回
さとうきび ハリガネムシ類 9〜15 植付時 植溝土壌混和 2回以内
(植付時の土壌混和は1回以内)
メイチュウ類 15 生育期
但し
収穫90日前まで
2
以内
株元処理
土壌混和
かんしょ ネコブセンチュウ
ハリガネムシ類
9 植付前 1回 植溝
又は
作条土壌混和
4 回以内
(植付前の土壌混和は1回以内、散布は3回以内)
コガネムシ類
幼虫
6〜9
コガネムシ類
幼虫
9 発生初期 5
以内
散布 5回以内
つつじ類 6〜12 植付時 3
以内
全面土壌混和 5回以内
12 生育期
(発生初期)
土壌表面散布後
土壌混和
ひのき 9〜12 植付時
又は
生育期
(発生初期
植付時:
全面土壌混和
生育期:
土壌表面散布後土壌混和
きく ネコブセンチュウ 12 定植前 1回 全面土壌混和 5回以内
アザミウマ類 6〜12 発生初期 5
以内
株元散布
花き類・観葉植物(きく、宿根かすみそう、れんげ(緑肥用)を除く) 12
れんげ
(緑肥用)
アルファルファ
タコゾウムシ
6 開花前 1回 散布

[使用上の注意事項]

使用量に合わせ秤量し、使いきること。
カラー及び花はすに使用する場合は、湛水状態で使用しないこと。また、使用後14日間は入水しないこと。
ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
(1) ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
(2) 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけること。
(3) 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

[安全使用上の注意事項]

使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のないものが使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないように適切に処理すること。
直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。
治療法…本剤の解毒剤としては動物実験で硫酸アトロピン製剤が有効であると報告されている。

農林水産省登録 第18130号