たまねぎのイネ科雑草
 
【一年生と多年生】
「一年生雑草」とは、発芽から枯れるまでの期間が一年以内の雑草のことです。秋に発芽して越冬する一年生雑草もありますが、種子を作ると枯れて一生を終えます。
「多年性雑草」とは、発芽後に地上部は枯れますが、根(地下部)は枯れずに生き残り、翌年に再生する雑草のことです。主に種子で増えます。
体表的な「一年生雑草」には、メヒシバ、エノコログサ(ネコジャラシ)、スズメノカタビラなどがあります。
スズメノカタビラ
スズメノカタビラ
スズメノカタビラは、畑や空き地でよく見かける雑草で、秋に発芽し、越冬して翌春まで生育します。
   
代表的な「多年生雑草」には、スギナ、セイタカアワダチソウ、シロツメクサ(クローバー)などがあります。
 
 
【イネ科と広葉】
もう一つ農薬を使用する上で、雑草の葉の種類で「イネ科」と「広葉」があります。
イネ科雑草は、イネのように細長い葉を持った雑草です。「一年生イネ科雑草」、「多年生イネ科雑草」と呼びます。
代表的な「一年生イネ科雑草」には、メヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、エノコログサ(ネコジャラシ)、カラスムギなどがあります。
代表的な「多年生イネ科雑草」には、チガヤ、シバムギ、ススキ、ササ類などがあります。
   
広葉雑草は、葉が広い雑草です。「一年生広葉雑草」、「多年生広葉雑草」と呼びます。
代表的な「一年生広葉雑草」には、ツユクサ、オナモミ、ヤエムグラなどがあります。
代表的な「多年生広葉雑草」には、ドクダミ、セイタカアワダチソウ、シロツメクサ(クローバー)などがあります。
また、水田の雑草については、「水田一年生雑草」、「水田一年生イネ科雑草」と呼びます。
 
 
【防除のポイント】
「セレクト乳剤」の作物名「たまねぎ」の「一年生イネ科雑草」に対しての散布適期は、3~5葉期です。
一般的に雑草が小さいときには除草剤の効果が高く、雑草が大きくなるにつれて除草剤が効きにくくなりますので、雑草が小さい「散布適期」に散布するようにします。
また、セレクト乳剤は極めて高い選択性がありますので、栽培している作物(非イネ科作物)に散布液剤がかかっても作物は枯れませんので、安心してご使用ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認してください。